ホンマタカシさんを中心としたサイトbetween the booksに寄稿させていただいた
ベルリンレポートのノーカット版です♡
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こんにちは。金瑞姫です。
今日はベルリンにある大好きな美術館Hamburger Bahnhofのレポートを書いていこうとおもいます。
Hamburger Bahnhofはベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)の近くにある現代美術を扱う美術館です。
ベルリンに来たら必ず訪れるべき場所です。
Hamburger Bahnhof Museum
Hamburger Bahnhofは古い駅を改築して作られた美術館です。ベルリンには美術館以外にも古い駅や倉庫
などを改築して使っている施設がたくさんあります。Bahnhofというのはドイツ語で「駅」という意味です。
4月に訪れたときにはRichard Longの個展をやっていました。
Richard Long
Richard Longはとても好きな作家のひとりなので、この空間でこれだけの数を一度にみることが出来て
感激しました。
スペースで展示しています。
この作品は中に入ることもできる体験型インスタレーションになっています。中の様子はこんな感じ。
宙に浮かぶ球体はすべて同じ要素で構成されていますが、植物が中にはいっているものと外側を覆って
いるものがあります。
これらの植物は球体のケーブルによってソーラーシステムに繋がっており、成長に必要な要素、水、酸素、
光を吸収することができます。すべて生きています。
図録もなかなか面白いです。図録の冒頭にはウユニ塩湖で撮影された写真が多く掲載されていたのですが、
この作品にもウユニ塩湖からインスピレーションを得たのかな?と思わせるところがありました。今展示
の作品が美術館以外のスペースで展示されている様子も載っていて興味深いです。
彼のWEBサイトで写真の一部をみることができます。
さて、このHamburger Bahnhofですが、コレクションが素晴らしいだけでなく、空間の使い方がとっても
ステキ。駅だったという個性の強い建築を生かした空間作りや、作品と作品の間を絶妙に構成した展示
スペース。インスタレーションや彫刻の作品が映えます。
メインスペースの奥に進むとコレクションの展示スペースがあります。現在は「ARCHITEKTONIKA」
大好き。
Isa Genzken / New Buildings for Berlin
この展示スペースを抜けて別のスペースにいくと、ヴィデオアートの展示スペースとランドアートの展示
スペースがそれぞれあります。
ビデオアートの展示「LIVE TO TAPE」
ランドアートの展示「LAND ART」
さらに奥に進むと、Joseph Beuysの展示スペース(常設)が。やっぱりかっこいいです。
関係ないですが、私のはじめて体験した現代美術作品は、小学校の遠足でみたMoTコレクションのJoseph
Beuys「Ja Ja Ja Ne Ne Ne」という作品でした。音声だけですがここにも展示されていて……なんだか感慨
深い(?)です笑
現在はこのJoseph Boyesの展示スペースの上にある企画室で
「ヨーゼフ・ボイス:日本での8日間と「ユーラシア」というユートピア」
(Joseph Beuys: 8 Tage in Japan und die Utopie EURASIA)という展示が行われています。内容はJoseph
Beuysが訪日した際の記録映像の展示。
Joseph Beuys は緑の党の党員として政治に参加するなど、反原発・自然エネルギーの推進などを訴えてき
ました。日本のエネルギー政策に対する批判をしたスピーチの映像などが展示されています。
福島第一原発での事故を受けてこの展示が行われたのでしょうか?最近では、日本で中沢信一さんが緑の
党の発足を発表するなど、タイムリーな展示ですね。
さて、このエリアを抜けて別のスペースにいきます。Marx Collectionの展示スペースです。
Hamburger Bahnhof 創設時からのコレクション。Andy Warhol、Cy Twombly、Anselm Kiefer、Robert
Rauschenbergの絵画作品がメインに展示されたスペースになっています。
このスペースの一番奥に、Cy Twomblyの作品だけで構成された部屋があります。
私の世界で一番好きな空間です。Cy Twomblyは今年7月に逝去。ご冥福をお祈りいたします。
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